いつもそうなんですが、何か事が起こった際に、スムーズに行くなんてのは滅多にない星のもとへ生まれて来たワタクシです。
脳梗塞で入院中の実家の父が、申し込みから1ヶ月ほどの期間を経て、入所が決まった特別養護老人ホーム。
12月23日に受け入れの連絡を頂き、30日に契約書の取り交わし。
そして年明けの1月7日に入所が決まっておりました。
前回の記事で、入所が決まったタイミングから、親父へのクリスマスプレゼントになっって良かったなんて思ってたんですが・・・。
それが12月26日(月)の夜、実家の母から電話があり・・・・・。
落胆した声で「入所出来ませんって電話があった」と・・・。
「入所日まで決まってるのに、この期に及んで取り消しとは何事だ!!」っと年老いたお袋に詰め寄っても仕方ないので、翌日自分からも連絡して、直接事情を聞いてみると言って電話を切りました。
28日は仕事納めで、勤務も少し早じまい。
とんだ年末になったもんだとの浮かない気持ちを抑えつつ、冷静かつ丁重に先方の特養へ電話を入れました。
対応してくれたのはおそらく担当のケアマネージャーさんだと思います。
要約すると、入所を断られた主な理由は以下の点でした。
「現在入院中の病院で、処方されている精神安定剤の強さと量から、特養の嘱託医より受け入れられないとの申し出があった」
入院中の病院で聞かされてはいましたが、父は情緒不安定になると自宅に帰りたがり、夜間2回ほど車椅子に乗って病院脱走を図った事があったんです・・・全て病棟のエレベーター前で捕まり未遂に終わりましたが・・・。
半身麻痺となった身体で車椅子に乗り、自宅まで辿り着ける訳がないだろうが・・・。
その事で病院から注意を受け、コロナ禍ゆえ、タブレットを使ったリモート面会の際には、親父に恥を承知で大声で説教してやったなんてのもありました。
入院先の病院も看護師の夜勤者は限られた人数で、投薬によって父の問題行動を抑えていたのではないかと思います。
81歳になりましたが、認知症と思えるような所見は今のところなさそうです。
ただ今回の脳梗塞に起因する脳障害なのか、それとも自由が利かない入院生活でストレスが溜まっているのか、看護師さんやスタッフの方の手を煩わせることも何度かあったのでしょうね。
電話応対頂いたケアマネージャーさんからは、入所日まで決まっていながら、直前になって本当に申し訳ありませんと謝罪の言葉を頂きました。
続けて話されたのが・・・
人手不足で介護現場においては、やはり夜勤者が少人数で、徘徊などがあると対処しきれず、様々な危険や問題が生じる恐れがある事・・・。
ベテラン介護士の離職もあり、どちらかと言うと職務経験の少ない介護士の比率が増えつつある事・・・。
その言葉に、介護業界が直面している問題を何となく理解はしていましたが、やりきれない現状を直接聞かされて、返って申し訳なく思えて来てしまいました。
問題行動があっても、身体拘束など余程の事情でもない限りは出来ないでしょうし。
自分の親の介護と聞いて、実の息子が尻込みをしてしまうのに、赤の他人である年寄りの、身の回り一部始終をお世話いただく仕事内容に、改めて頭が下がる思いがします。
何だかんだ言って結論は・・・「バカ親父、その本人に問題あり」
そんな渦中で「年末は今年ラストの車中泊だぁ!」と浮かれていた自分自身もバカ・・・。
年末年始休暇は7日間ですが、年の瀬と正月三が日に次の施設探しと言うわけにも行かず・・・。
意気消沈しながらも、ケアマネージャーさんと話をした結果を伝えるため、実家の母へ電話を入れました。
母から返って来た言葉は・・・。
「病院から次の特別養護老人ホームの紹介を受けたので、30日に伺うことになった」
捨てる神あれば拾う神ありなのか・・・。
果たしてその結果はどうなることか・・・。
一度は諦めたキャンピングカーでの年末年始車中泊への萎えた気持ちが、再びムクムクと沸き上がって・・・・・バカの連鎖はこのまま来年へと続いて行くのか・・・。
本日もご覧頂き有難うございます